紋様石は、なんといってもその 『紋様の内容』 と、 『紋様の出方』 がポイントです。紋様については、さまざまなものがありますが、水石飾りに用いることができるものは、梅花石がその代表格でしょう。その他には、観音様を感じさせるものや、月なども水石飾りに使うことは可能ですが、ここでは、梅花石について書いてみます。梅花だけが石の表面に紋様として現れているものでしたら、日本各地に掃いて捨てるほどあります。梅花石で重要なポイントは、やはり 『幹と枝』 です。幹と枝が自然の梅と同じように表現されているかどうかが大きなポイントになります。最低限枝だけは表現されていなければなりませんし、その枝も、自然のように上方に真っ直ぐ伸びた徒長枝に花がついているのが理想です。また、地の色と紋様部分に明度の差があり、絵が石肌から浮かび上がるように見えるものも紋様石としては必要な要素の一つです
 この写真の梅花石は、古びた感じの幹・枝・徒長枝に咲く梅花・しかも数輪だけという、梅花の絵柄としては、ほとんど完璧な内容になっていながら、地色と紋様の色の差も綺麗ですし、石肌の川擦れも抜群ですし、まさに理想の紋様石となっていることがわかります。恐らく、このような梅花石は、他に類例を見ないものではないでしょうか。石全体の形については、パッと見では左上が少し飛び出しているので、気になりそうなのですが、紋様の部分があまりにも素晴らしいために、さほど気にはなりませんし、それほどの欠点でもありません
 ちなみに、この石は、作台の注文をしている時に、石業者さんから100万円近くの価格で買い取りたいと言われたこともある名石で、この石以上の梅花石はなかなか見あたらないと思います(もちろん、僕の石ではありません)

 この石を載せてしまうと、他には何も載せることができなくなってしまいますが、梅花だけでなく、月・景色・山などの景色を感じさせる紋様なども、紋様石として楽しむことができます







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