普通石の部です
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○ 一席 ○
加茂川の土破です。破面・山・高さ・厚さのバランスは素晴らしく、見付の微妙な動き(変化)も効いていて、景状も優れているだけでなく、川擦れ・時代も良い石です。一目見た瞬間に「この石がNO.1だ」と思わせる石で、小さいながらも存在感のある石です |
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○ 二席 ○
釜無川の滝石です。小さいながらもそこそこ変化の多い石で、単純に変化が多いのではなく、谷部・岩部とも変化がありながらも綺麗に調和している石です |
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○ 三席 ○
岩型の豊似石です。二つの飛び出した岩峰が特徴の変わった石で、昨年、自宅で飾った石なので覚えている人もいるかと思いますが、三席に入賞する事ができました |
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釜無川産の山型石です。落ち着いてシンプルな山型で、川擦れも良く、その大人しい様が見所の石です |
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早川産の土破石です。この石は、薄紫色をした硬度のある石で、地元では白鳳石と呼ばれている石です。土破でも高土破と呼ばれる部類に入る石で、全体のバランスは良く、石色が落ち着いてくれば良くなりそうに思いました |
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富士川の蓬石(青石)の島型石です。写真ではわかりにくいのですが、裾広がりのちょっと異形の島型ではありますが、これも主峰の高さがあるから違和感なく調和していて、面白い島型石です |
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富士川の蓬石(青石)の岩型石です。蓬でもかなり色の薄い石ですが、抜けがあり見所になっています。この据え位置では、ちょっと右から押しすぎているようで、キチンと据え直せば、さらに良くなる石です |
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八海山石の島型です。石質・川擦れも良く、また、ジャクレと肌目のバランスも整っていて良い景状です。時代もなかなかあるようで、キチンと飾ればかなり映える石です |
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富士川産の高溜まり石です。ジャクレが多い石ですが、勝手側から流れ側にかけてのバランスも良く、小さいのですが良く見ますと幽玄さもあり、面白い石です |
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川名は不明ですが岩手県で拾ってきた土破石だそうです。左側に出っ張った岩山を持ち、そこから細長く土破面が伸びているというなんとも不思議な景状の石です。山水景状と言うよりも奇石といった感じの石で、これはこれで面白い石です |
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奈良井川産の溜まり石です。石質も川擦れも良く、なんと言っても全体の形が良いです。前面の変化が効いていて、小さいながらも整った石です |
紋様石・姿石の部です
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○ 一席 ○
天竜川産の姿石です。通称「枯れん木(ぼく)」と呼ばれている、石の芯でだけでできている石で、着物を着た人物像にも見える観音様になります。川擦れ良く、まろみも良いですし、あとは時代が付けば、さらに良くなる石です |
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○ 二席 ○
富士川産の梅花石です。濃い紫の母岩に左から幹が伸びてチラホラと梅が咲だしている風情の石です。幹の位置や動き、変化も良く、花数もまあまあ良く、枝さえあればかなり良い石になれたのですが、ちょっと残念でした |
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高根島産の葛舎石です。軒の出がイマイチなのですが、なんとか葛舎になっています |
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富士川産の葛舎石です。こちらは、地面を持った葛舎で、地面の広さと家の大きさのバランスも良く、軒も良く石の流れも落ち着いていて良く調和しています |
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富士川産の梅花石です。緑の母岩に石英分で梅の花が綺麗に描かれています。幹も枝も花もあり、梅花としてはそれなりなのですが、はっきりと描かれすぎている感じを受け、ちょっと風情に欠けてしまう嫌いはあります |
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産地はどこかわからないのですが、写真のような真黒の姿石です。写真のような真黒で棒状の石です。全体が同じ太さになっていて変化が少ない石です。これはこれで珍しい石なのですが、水石(姿石)として見るのには、他の石よりは、ちょっと落ちてしまいます |
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今回の小品展では、一席の最右翼である会長が欠席をされたため、まあまあの激戦になったようです。とはいえ、普通石の部の土破は群を抜いて良い石でした。私も、来年こそは一席目指して頑張りたいと思います |