水石趣味の行方

 盆栽の世界については、「bonsai」として世界に通じるほどの趣味に発展して、アジアはおろかアメリカやヨーロッパなどの国々に普及してきて、国風展などの展示会には外国から参観する人も多数いるようで、国際的な趣味にまで発展してきました

 国内では大型盆栽の人気は置き場所の関係・高齢化・価格が高価などの理由で、人気は下降線となっているようですが、ミニ盆栽や小品盆栽などの小さな盆栽については、そこそこ人気があるようで、若い人や女性でも簡単に始める事ができる事や、マンション住まいの方でも、その気になればベランダで管理する事もできますし、家のリビングや玄関などに手軽に飾って楽しむ事ができる気楽さから、小さな盆栽を楽しんでいる方は、そこそこ増えてきているのではないかと思っています

 もちろん、そこかしこの盆栽会では、若い会員が入ってこなくて、会員の高齢化に悩んでいる会が多いとは思いますが、潜在的な盆栽人口は、まだまだいるように思っています

 それに対して水石界を見渡してみますと、どの会でも盆栽界以上に高齢化は進み、会員の減少どころか閉会になってしまう会すらあります。もちろん、山梨県内の会や僕が入っている会でも、それは同じで今年50歳になる僕が会どころか県内でも一番の若手ですから、どうにもなりません(笑)。恐らく、県外の会であっても同じような状況ですので、水石界の未来はかなり暗いものである事は間違いありません

 しかし、そう悲嘆するような事ばかりではなく、明るい兆しも多少はあるようで、ネットを覗いていると若い人でも水石に興味を持っている人がいたり、オークションやネットショップなどでは水石が売れたりしていますので、まだまだ水石人口は増える余地が残されているかなとも思っています

 特に、近年ではミニ盆栽が流行っているようで、その飾りの中に水石や添配を取り入れる人も多く、小さな石は人気があるような事も聞いた事があるくらいですから、そうそう悲嘆することばかりではないかなとも考えています

 さて、盆栽は海外でも人気があるということなので、水石はどうなんだろうと(suiseki)ググってみますと、意外や意外、外国の方でも水石に興味のある方はいるようで、アジアはもちろんですが、アメリカやヨーロッパにも数は少ないものの水石の会が存在しているのには驚きました

 bonsaiのサイトに比べればはるかに少ないのですが、海外でも親しまれているのに接しますと、まだまだ捨てたものじゃあなかなとも思っています

 また、このサイトのトップページには、少しでも検索に引っかかるようにと、メタ情報が埋め込んであったり、アクセス解析が設定してあり、先日、久しぶりにそれを見てみましたら、不思議なサイトからのアクセスがありました


 それは  こちら  です


 英語ではなく、どの国の言語か定かではありませんが、何となくスペイン語かポルトガル語、あるいはイタリア語ではないかと思われます。外国のsuiseki事情は良くわからないのですが、このように、たとえ少しでも注目を受けるというのは、何となく嬉しくもあり、知らない外国の方がこのサイトを見てくれて、少しでも参考になれば、少しは労もねぎらわれるというものです

 三物と言う言葉があります。三物とは「動物」「植物」「鉱物」の三物であり、人間歳をとってくると、この三物の趣味をしたくなるそうで、動物の代表はペットの犬や猫であり、植物は庭・ガーデニング・園芸・山野草・盆栽などがあてはまり、鉱物は文字通りの鉱物・岩石から始まり宝石・庭石などで・・・・・とりあえず、水石もこの一部に入ると思われます

 水石は、昔は公家や大名などの高貴な人達が楽しんでいた趣味です。茶道も同じでしたが、ご承知のとおり一般への浸透は素晴らしく、小さな子供まで知っているくらいですが、こと水石となると、まったく知名度などは無く、「何ですか、それは?」とすぐ聞き返されてしまうくらいです

 これにはさまざまな要因があったろうとは思いますが、このまま衰退していってしまうのを、指をくわえて見ているのも寂しいですので、水石の普及活動みたいなことを、そろそろ真剣に考えていかなければならない時期にきたと思います

 とは言いましても、どのようなことを行っていけば普及する事ができるのかと考えますと、名案はなかなか浮かんできません




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送