2006年8月編

今月の飾り
 2005年10月の研修会より、勉強方法を少し変えてみました。それは、飾りの中で 『一番良い点』 と 『一番悪い点』 を見つけるという方法です。従来の良い点だけを見つけるという方法も、いわゆる「あら探し」になることなく、飾りの良い点が理解できる方法としては適切なのですが、飾りの悪い点を把握していく事も、ミスの少ない飾りを行う上では勉強になるだろうということで、この方法に変えました
 また、その発表方法についても、今までは、各人が順番に良い点を発言していくという方法でしたが、この方法ですと、最後の方に発言する人は、先に発言する人達の意見を耳にしてしまうので、いろいろと迷ってしまう場合もあります。そのため、今回からは、各人がそれぞれに渡された紙に、『一番良い点』と『一番悪い点』を書いて講師に渡し、最後に講師がそれを発表し、勉強をしていくという方法です
奈良井川産土破石
陶翠呂均釉長方水盤
紫檀机卓
掛け軸は、雨の図
添えはホソイ
3点飾り
 今回の勉強会についても、用事があり遅れての参加になってしまいました。そのため、飾りの勉強に参加する事ができなかったので、飾りの解説をさせていただきます。また、用意したデジカメも途中で電池が無くなってしまい、満足に写真が撮れていないのですが、お許しください

●飾りの解説
今月の飾りについては、写真を見てもらえばわかるとおり、かなりハイレベルな飾りになっています。主石は奈良井川産の土破石を呂均釉の長方水盤に据え、透かし足の机卓に飾ってあります。軸は雨の図で、添えはホソイを取り合わせてある3点飾りです
主石については、川擦れも非常に良い奈良井川の硬質な真黒石で、主峰に対して破面の位置・広さ・高さともバランス良く調和していて、特に、これだけの石で川擦れの良いものは、なかなかお目にかかれないほどの素晴らしい石です。卓も透かし足の卓になっていて瀟洒でありながら品も良く、石・水盤・卓と高いレベルで三位一体になっています
今の時期(8月後半)は、9月の飾りになりますので、秋の長雨を意識された軸を添えられた事と思われます。添え草のホソイについては、土破石の破面との対比ということで天突きの添えを取り合わせてあると思われますが、主飾りが三位一体となっているだけでなく、軸や添え草との調和も素晴らしく、非の打ちどころもないし、水石の本道をいく飾りになっていると思います






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