2006年2月編


今月の飾り
 2005年10月の研修会より、勉強方法を少し変えてみました。それは、飾りの中で 『一番良い点』 と 『一番悪い点』 を見つけるという方法です。従来の良い点だけを見つけるという方法も、いわゆる「あら探し」になることなく、飾りの良い点が理解できる方法としては適切なのですが、飾りの悪い点を把握していく事も、ミスの少ない飾りを行う上では勉強になるだろうということで、この方法に変えました
 また、その発表方法についても、今までは、各人が順番に良い点を発言していくという方法でしたが、この方法ですと、最後の方に発言する人は、先に発言する人達の意見を耳にしてしまうので、いろいろと迷ってしまう場合もあります。そのため、今回からは、各人がそれぞれに渡された紙に、『一番良い点』と『一番悪い点』を書いて講師に渡し、最後に講師がそれを発表し、勉強をしていくという方法です
奈良井川産山型石
陶翠蕎麦釉楕円水盤
真塗り平卓
掛け軸は、五重塔の図


添えは土筆

3点飾り


 今月の研修会では、総会・小品水石の展示会・セリ・無尽などを行いましたので、いつものような研修は行わずに、席主である講師による席の説明をもって研修に代えました

●席主(講師)曰わく
 2月(正月)の飾りなので、ある程度の冬らしさとともに、春が近いのでその季節の先取りを行う飾りにしました。主石は奈良井川の山型石に、軸は霞の五重塔、添えに土筆(ツクシ)を合わせてみました。軸の霞は早春の画題でもあり、土筆も早春の植物でもある事から、これらを取り合わせて、早春のイメージとしての飾りです

ということでした

 ただ、この飾りを見るだけで何ですので、もとりあえず、私の感想を少しだけ書かせてもらいます。このような席飾りについては、人それぞれの飾りを見慣れてきているということや、初心者の頃よりも力がついてきているせいか、パッと見で誰の飾りであるとわかるようになっていて、今回の席を一見した瞬間、講師の飾りであろうとわかりました
 なぜかというと、飾りに対する姿勢というか、表現したいものの癖みたいなものが、この飾りに如実に現れていたからです。講師の飾る席には、まず一部の隙もありません。パッと見た感じで、大きさ・色彩のバランスも整っているし、なにより凛とした品格を感じます
 講師の飾りの特徴は、くだけた感じの飾りはあまり好きではなく、飾りに品格を持たせている事が一番の特徴です。そのため、道具使いもオーソドックスではありながらも吟味されたものを用い、季節感についても充分配慮をなされている飾りになっています。この飾りにおいても、その傾向が如実に現れていると思います


◆小品展◆

 過去には、総会時に総会とともに小品水石の展示会も行っていて、今年から小品の展示会も復活する事にしました。展示会とは言いましても、普通の展示会ではなく、小品の水盤石(山水景状石)と台座石(姿石・文様石・形象石)を、会員が各一石ずつ持ち寄り、どの石が一番良いかという競争を行うものです
 水盤石・台座石とも一席から三席までが選出され、それぞれに賞品が送られました。個々の写真は撮ってありませんが、右の写真のような感じで行われました



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