2006年1月編


今月の飾り
 2005年10月の研修会より、勉強方法を少し変えてみました。それは、飾りの中で 『一番良い点』 と 『一番悪い点』 を見つけるという方法です。従来の良い点だけを見つけるという方法も、いわゆる「あら探し」になることなく、飾りの良い点が理解できる方法としては適切なのですが、飾りの悪い点を把握していく事も、ミスの少ない飾りを行う上では勉強になるだろうということで、この方法に変えました
 また、その発表方法についても、今までは、各人が順番に良い点を発言していくという方法でしたが、この方法ですと、最後の方に発言する人は、先に発言する人達の意見を耳にしてしまうので、いろいろと迷ってしまう場合もあります。そのため、今回からは、各人がそれぞれに渡された紙に、『一番良い点』と『一番悪い点』を書いて講師に渡し、最後に講師がそれを発表し、勉強をしていくという方法です
梅盆栽
紫檀平卓
掛け軸は、鶯の図

添えは蕗の薹

3点飾り


●席主曰わく
 1月末の厳寒期の飾りなので、少しでも暖かさを出そうと主木に梅(品種不明)を用い、軸は鶯・添えに蕗の薹と3点飾りで季節感とともに、暖かさを出せるような飾りに心がけました
 
 ということでした
 普通なら、この飾りに関して、研究会の中で勉強するのですが、次回水石展や総会などの打ち合わせが長引き、この飾りについて研究する時間がありませんでした。そのため、今回は問題がありそうな添えについてだけ、皆で検討することになりました

□問題点については、添えに対する地板の形と大きさのバランスについてです
・鉢が変形の丸鉢であり、それに対して丸地板は問題があるかないか?
・鉢の大きさに対して地板の大きさはどうか?
の2点です。皆さんはどのように考えますか?


 結論は、変形の丸鉢ではあるが、一見して丸と感じてしまう鉢ですので、やはり丸地板は避け波形や長方系統の様な鉢の形とダブらない地板が、全体の調和という点で良いということです
 また、鉢に対する地板の大きさのバランスについては、現状では、鉢の形と大きさが同じ位である点が、バランスという観点で、ちょっと中途半端のようです。もう少し広めのものを使うか、反対に小さくしてバランスをとっていく方が、より優れているだろうということです


 今回の添えについては、主木に対して少し大きめなので(とはいっても許容範囲内です)、この添えには広めの地板ではなく、小さめな地板を用いた方が、席全体のバランスを考えると良いのではないかと個人的に思っています

 飾り全般に関する感想ですが、梅・鶯・蕗の薹と季節感的には完璧な取り合わせで、ベタではありますが、まとまりもあって、季節感のみならず色彩的なバランス・大きさ的なバランスもちょうど良く、細かいマイナス点は若干ありそうですが、合格点の飾りだと思います
 見てのとおり肝心の主木については、まだまだ飾るのには不十分な感じを受けそうですが、研究会については、飾りについての勉強が主な目的ですので、主木の良し悪しには、ほとんどふれることは無いのですが、ちょっと枝を整理することが必要かもしれません



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