2004年2月編




 今月の飾りは、この飾りです

・主木  ケヤキ 
・鉢 常滑紫泥
・卓 玉杢地板(たぶんケヤキ)
・掛け軸 雪中茅屋
・添え  辻堂


 ●席主曰わく
 ケヤキを主木として、雪景色の軸を飾り、添えには辻堂を配してみた
 本当は、添えに草物を配して、春の訪れを現したいとも考えたが、ちょうど良い草物がなかったので、添えには辻堂を使ってみた

ということでした
次に、研究会で研究しあったことは、概ね次のとおりです

□席主からの発言については
・立春を過ぎているので、春の訪れを表現するのであれば、添えの辻堂を置かずに、多少の無理はあるかもしれないが、主木を右勝手に飾り2点飾りでも良いのではないか。この場合、主木のコケが瑞々しいので、それで「春近し」を表現できるのではないか
・暦の上では立春を過ぎてはいるが、季節はまだ冬と言っても良いため、飾りを行うのにも、冬飾りでも早春飾りでも時期的には大丈夫ですが、判断に迷う時期でもあり、掛け軸が冬ものなので、冬飾りで統一した方が良かったのではないか

□その他の意見として
・掛け軸の建物(恐らく大型の東屋と思われる)と、添えの辻堂がどうしてもダブってしまうので、添えを換えた方がよいのではないか
・主木に貼ってあるコケが人口臭を感じさせてしまい、あまり良くないのではないか。それとコケが揃っていない
・樹については草体の箒造りで、古さを感じさせる幹肌で好ましいが、枝のほぐれに不満を感じてしまうので、もう少し枝がつんでから飾ったらどうか
などの意見がでました

□まとめとしては
 掛け軸の東屋と辻堂のダブりは、やはり良くないので、どちらかを換えなければならず、辻堂を使うのなら掛け軸は「ふくら雀(冬用)」などの動の物(生き物系統)が良く、添えを換える場合は、芽出しの草物か鶏・雀・道標などの添配を添えることにより良くなるのではないか。また、添えを省略して主木と掛け軸の2点飾りでも良いだろうということになりました(ただし、この場合、主木も掛け軸も左勝手になってしまうので、改作等により主木を右勝手にすることが必要)



これが主木のケヤキです



これが掛け軸です



これが添えの辻堂です



○おまけ

 2月は、総会月でもあることから、今回の研修会は定例の22日ではなく14日の土曜日に行われました。通常の定例会は夕方から行われるのですが、今月は15時に集まり、総会終了後、交換会(セリ:競り)、夕食、研修会という具合で一日が過ぎます
 今年の石展は6月に開催されることに決定され、11月には市の文化祭に出展するという事になり、探石は7月下旬に新潟方面に行く事などが決定され、一番下っ端の私が、雑用をすべてこなさなければなりません

 右の写真は、交換会の様子です。水盤・石なども出品されましたが、会員が持っている道具の中で一番少ないのは、やはり掛け軸ですので、出品された掛け軸は一番人気の的でした。この写真は、交換会に出品されたもので、右から【藻狩り舟】・【柳に燕】・【鮎】の軸となっています。ちなみに一番人気は【鮎】の軸でした。僕もセリに参加したのですが、落札できませんでした(とっても欲しかったのですが・・・・・)




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