今月の飾りは、この飾りです ・主木 マユミ ・掛け軸 月 ・添え 溜まり石 ●席主曰く マユミを主木として、湖面に映る月をも表現したく、月の軸に溜まり石を添えにした 一間床で、このマユミのサイズだと、主木が少し大きい感じがしている また、添えの溜まり石も、少し大きい感じがしている ということでした 研究会で、研究しあったことは、概ね次のとおりです 席主からの発言については ・マユミを主木として、秋らしく湖面に映る月をも表現したく、月の軸に溜まり石を添えにした 湖上の月の雰囲気は、十分に感じ取れることができる ・一間床で、このマユミのサイズだと、主木が少し大きい感じがしている この木のサイズだと、一間床だと木がちょっと大きく感じてしまうが、まあ許容範囲内であろう ・また、添えの溜まり石も、少し大きい感じがしている 溜まり石自体の大きさは、ちょうど良いと思うが、地板(卓?)を含めた全体として大き過ぎる その他の意見として ・主木が地板なのに、添えの溜まり石にそれより厚い地板(卓?)を使うことはいけない ・水盤も少し窮屈に感じるので、本来ならもう少し大きめの楕円水盤に飾るべきだろう ・湖上の月を表現するのに、月の軸と溜まり石の2点を、あえて添えとして使うことはなく、溜まり石だけでも表現できるだろうし、見る人も溜まり石があれば、季節から考えて推測できるため、溜まり石だけにして、動きのある掛け軸に換えた方が良いのでは・・・ 等の意見が出て、最終的には溜まり石を置いていた地板が外され、次の写真のとおり手直しがされました。やはり、この飾りにおいては、添えの溜まり石に地板(卓?)を置くのは、許されることではありません。現状では、これがベストでしょう。 湖上の月の表現方法については、溜まり石だけでは、ちょっと表現が弱いだろうということになり、このままで良いだろうということになりましたが、ちょっと景色を欲張りすぎているのかなという感じでした 手直しした写真では、水盤を床の間に直(じか)に置いていますが、添えに使う添配や、このような水盤石の場合は、地板を用いなくて飾ってもかまいませんが、これは、どのような場合でもOKということではなく、地板にのせない方が良いという場合に限ります。陶板などを使い根洗いの草物を置く場合は、小さめで目立たない地板を用いるようにします これが修正後のものです 添えの溜まり石です |
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