2003年10月編




 今月の飾りは、この飾りです
・主木    マユミ
・掛け軸   月
・添え    溜まり石


●席主曰く
 マユミを主木として、湖面に映る月をも表現したく、月の軸に溜まり石を添えにした
 一間床で、このマユミのサイズだと、主木が少し大きい感じがしている
 また、添えの溜まり石も、少し大きい感じがしている

ということでした

研究会で、研究しあったことは、概ね次のとおりです
席主からの発言については
・マユミを主木として、秋らしく湖面に映る月をも表現したく、月の軸に溜まり石を添えにした
湖上の月の雰囲気は、十分に感じ取れることができる
・一間床で、このマユミのサイズだと、主木が少し大きい感じがしている
この木のサイズだと、一間床だと木がちょっと大きく感じてしまうが、まあ許容範囲内であろう
・また、添えの溜まり石も、少し大きい感じがしている
溜まり石自体の大きさは、ちょうど良いと思うが、地板(卓?)を含めた全体として大き過ぎる

その他の意見として
・主木が地板なのに、添えの溜まり石にそれより厚い地板(卓?)を使うことはいけない
・水盤も少し窮屈に感じるので、本来ならもう少し大きめの楕円水盤に飾るべきだろう
・湖上の月を表現するのに、月の軸と溜まり石の2点を、あえて添えとして使うことはなく、溜まり石だけでも表現できるだろうし、見る人も溜まり石があれば、季節から考えて推測できるため、溜まり石だけにして、動きのある掛け軸に換えた方が良いのでは・・・


 等の意見が出て、最終的には溜まり石を置いていた地板が外され、次の写真のとおり手直しがされました。やはり、この飾りにおいては、添えの溜まり石に地板(卓?)を置くのは、許されることではありません。現状では、これがベストでしょう。
 湖上の月の表現方法については、溜まり石だけでは、ちょっと表現が弱いだろうということになり、このままで良いだろうということになりましたが、ちょっと景色を欲張りすぎているのかなという感じでした

 手直しした写真では、水盤を床の間に直(じか)に置いていますが、添えに使う添配や、このような水盤石の場合は、地板を用いなくて飾ってもかまいませんが、これは、どのような場合でもOKということではなく、地板にのせない方が良いという場合に限ります。陶板などを使い根洗いの草物を置く場合は、小さめで目立たない地板を用いるようにします




これが修正後のものです



添えの溜まり石です




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