2007年11月編

今月の飾り
 2005年10月の研修会より、勉強方法を少し変えてみました。それは、飾りの中で 『一番良い点』 と 『一番悪い点』 を見つけるという方法です。従来の良い点だけを見つけるという方法も、いわゆる「あら探し」になることなく、飾りの良い点が理解できる方法としては適切なのですが、飾りの悪い点を把握していく事も、ミスの少ない飾りを行う上では勉強になるだろうということで、この方法に変えました
 また、その発表方法についても、今までは、各人が順番に良い点を発言していくという方法でしたが、この方法ですと、最後の方に発言する人は、先に発言する人達の意見を耳にしてしまうので、いろいろと迷ってしまう場合もあります。そのため、今回からは、各人がそれぞれに渡された紙に、『一番良い点』と『一番悪い点』を書いて講師に渡し、最後に講師がそれを発表し、勉強をしていくという方法です
釜無川産滝石
九輪瑠璃釉長方水盤
花梨平卓
掛け軸は、丹頂鶴の図


添えは西洋シノブ


3点飾り


 今月の飾りは、滝石を主役にした飾りです。この石を九輪の瑠璃釉長方水盤に据え、花梨の平卓と取り合わせています。掛け軸は丹頂鶴の図で、添えには西洋シノブを添えた3点飾りとなっています

 勉強会には参加したのですが、記事を書くのが遅れてしまい、勉強会の内容を良く覚えていませんので、感想だけを書かせてもらうことにします(笑)

 今回の主石は、写真のとおりの滝石です。落ち口が隠れ滝になっている風情は非常に良く、母岩の形状はありきたりなのですが、隠れ滝の風情が、そのありきたりさをカバーしている感じの石です

 その石を長方の水盤と花梨の平卓と取り合わせていて、軸は飛鶴の軸と、西洋シノブと取り合わせています。一点一点はそれぞれ良いですし、全知あのバランスも非常に優れています。特に、飛鶴の図は動きがありますので、飾り全体に動きが感じられますし、滝石とシノブの取り合わせについても、景色的な違和感もなく、また、3点のバランスも非常に良いですね

 ただ、この飾りで惜しいのは、季節感でしょうか。私の12月の飾りとまったく同じです(笑)。12月というと、ほとんどの草物は枯れていますし、紅葉もとっくに終わっています。また赤い実物は早すぎですし、季節感を出すのが一番難しい時期ですので、まあ、仕方がない部分もありますので、水盤の色とかで少しでも暖かさが出せれば、また変わっていたのかもしれません

 12月の飾り(勉強会においては11月の飾りになります)は、季節感を出すのには一番難しい時期で、私の課題でもあります。もう少し勉強をして、12月でもまあまあの飾りができるようになりたいものです




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