家の飾りができるスペースを利用して実際に飾りを行なっていますので、ここでは、その様子を紹介していくように致します 飾りのスペースとは申しましても、小さな家ですので、一間の床の間と玄関の下駄箱の上という限られたスペースしかありませんし、諸道具も充分持っていませんので満足ができる飾りができるわけではなく、アバウトに楽しんでいる部分もありますので、ご承知おきください 床の間の広さは185cm×210cm(横×縦)で、玄関下駄箱上の広さは90×87(横×縦)というスペースですので、床の間では水石を中心に添配・野草・盆栽などの飾りを、玄関飾りについては、小品水石・山野草・小品盆栽などの飾りを楽しみたいと思っています 基本的には、毎月上期と下期の2回(2週間に一度)更新しようと考えていますが、忙しい時は更新が遅れますがご容赦ください。何かの参考になれば幸いと思います 忙しさが続いているため、2006年よりは月に一度の飾りとして、変更させて貰います。時間がとれるようになったら月に2度の更新をしたいと思いますが、無理かもしれません・・・・・ |
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水石の飾りには、大きく分けて2つがあります。それは、自分で勉強したり楽しんだりするような、鑑賞者を対象としない物と、展示会のように他人に鑑賞してもらう場合があります 自分自身で水石や飾りを楽しむのであれば、もちろん無手勝つ流(自己流)でまったくかまいませんが、鑑賞してもらう場合については、ある程度の体裁をつける必要があり、他の芸事と同じように常法なり作法なりに則って行うことが必要だと思います ここでは、展示会などの鑑賞者を対象とした水石飾りについて、少し書いてみることにします。水石飾りには、大きく分けて2つあり、それは 『席飾り』 と 『一般飾り』 です 席飾りは、呼んで字の如く、床の間に水石を飾るものです。これは、家庭における飾りであっても、展示室や茶室での飾りでも、まったく同じで、基本的には床の間に飾るものです(展示会場に仮に設営した仮床も含めます) 「なぜ、床の間に飾るのか?」 ということの疑問を持たれるかもしれませんが、水石とは石だけを賞美するのではなく、掛け軸・添配・添え草などと取り合わせて、席を作ったり鑑賞するのが基本形ですので、そのためには、水石と掛け軸などを取り合わせて飾れる場所というと、床の間が最良であるとともに、 「掛け軸を飾る場所は床の間だけである」 ということが、一番大きな要因なのです 蛇足ではありますが、床の間とは掛け軸を飾る場所として作られたもので、家の中でも最上に格の高い場所であろことから、物置みたいに不要な物をの置き場にするのは、見苦しいからやめた方が良いと思います さて、取り合わせを楽しむのが水石の基本であると書きましたが、そうはいっても水石は、元をただせばただの石ですから、ただの石ころをむやみに床の間にしつらえるわけにはいきません。石の据わりが良いとか、形が良い、古格を備えているからと言うだけで、ただごろんと石を床の間に据え置いただけでは、芸術性を示すどころか、床の間の品位や品格を落とすだけになってしまいます。ですから、ただの石ころに 格調 をつけるために、水盤に石を据え、その水盤を卓に据え、掛け軸を配し、添配や添え草までをも取り合わせることにより、ただの石ころを芸術性を持った席に変身させることができるのです ですから、一種の格調付けにすぎないと言えば、そうかもしれませんが、能を舞うための能舞台や、神楽を舞うための神楽殿のように、あることを行おうと思えば、特殊な舞台というのが必要な場合があります。能が学校の体育館で舞われたとて、誰もそこから芸術性を感じることはできないはずです。能を舞うために必要な舞台が能舞台であるのと同じように、水石を飾る最高の舞台が床の間なのです 次に、一般飾りについてですが、「飾り」と言う呼称を使っていますので、あくまでも他人に鑑賞してもらう場合を指し示しています。つまり、展示会などにおける一般飾り(列席飾り)にあたります この場合の飾りは、普通は地方の公共施設やデパートの催事場などにおいて、長テーブルに布で腰巻きをし、机上には青氈などを敷いて、一席毎に結界をしたりして、水石を飾るものです。この場合の飾りにおいては、水石・水盤・卓の必要最小限のものに抑えて飾るか、添配や添え草を一緒に配する場合でも、その席の格調を上げるものだったり、添え物を配することにより、景色の広がって見えるようなものなら、かまわないのですが、いたずらに添配等を配さない方がすっきりと綺麗に見えることは言うまでもありません。もちろん、添え草なども、すべての席に飾ることはなく、ところどころに効果的に配したり、「一席に対する添え」ということではなく、「席飾りの集合体」に添え草を配していく飾りもあり、どちらでもかまわないのですが、トータルで魅せるのなら、後者の方が良いと考えています |
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