6月下期の部

床の間飾り

主役はアジサイ(紅額)
白釉外縁丸
地板はスズ竹地板
軸は月にホトトギスの図

2点飾り

 6月も中盤にさしかかってくると、いよいよ梅雨本番という感じで、ジメジメとした日々が続きます。いよいよ本格的な梅雨に入り、ちょっと鬱陶しい季節になり、こんな時こそ、飾りで鬱陶しさを少しでも和らげたいところです

 そんなこともあり、今回は梅雨時の代表的な植物でもあるアジサイを主役に飾りをしてみました。アジサイというと、普通のガクアジサイがシンプルで一番好きで、次には野趣溢れるタマアジサイなども好みだったのですが、最近は、今回使用した紅額というのも、花も小さく白と赤の組み合わせも面白いかなということで、この紅額を使っての2点飾りです

 アジサイの作りについては、以前は平鉢系統を使ってあまり動きがなく、細長く作るのが好きだったのですが、最近では、少し動きのある作りも面白いかなということで、このような動きのある作りに仕立てあります。このような作りについては、好みもあるでしょうが、たまにはこのような作りの樹も面白いと思っています
 今回は、このアジサイをスズタケの地板と取り合わせてみました。飾って見ている時は、それほど感じなかったのですが、長方型の地板は、ピシッと決めることができる反面、やはり硬さもでてきてしまい、今回、写真をみていると、縦に動きのある樹ですから、長方型の地板では、ちょっと硬すぎたかなと反省をしているところです。やはり波形の柔らかな地板の方が、この飾りには合っていそうですね

 掛け軸は、「月にホトトギス」の図です。この画題は、5月後半から7月前半くらいまで使うことができる重宝な軸でして、今回、この軸を合わせてみました。季節感としては、アジサイがあるので、軸でまで出す必要はないのですが、それほど強い季節感のある軸ではないので、季節感のダブりは、それほど強いものではないので、まあ、充分だと考えています
 この樹は、ちょっと左の差し枝を上方へ伸ばしすぎだったかもしれません。木型としては、変り樹形で好きなのですが、ちょっとこの差し枝が効き過ぎだったかもしれませんね。次には違った木型で遊んでみるとします



玄関飾り

主石は阿賀野川産山型石
幅9×奥5×高6
丸藤瑠璃釉楕円水盤・杉地板 
単飾り


 玄関飾りは、阿賀野川の島型石を、楕円の水盤に据え、地板と取り合わせてみました

 この石は、濁流渦巻く阿賀野川のわずかに残る河原で採石してきた石です(笑)。阿賀野川と仙見川に探石に行った時に、あいにくの集中豪雨に遭ってしまい、川は大増水で探石どころではなかったのですが、かすかに残っている河原を歩いている時に運良く拾ってきた石で、ちょっとだけ思い出のある石です

 この石を、瑠璃の楕円水盤に据え、屋久杉の地板に飾ってみました。今回も単純に水石だけの単飾りですが、そろそろ、添え草も使えそうなので、合わせてみようかなとも思ったのですが、石が小さいため、なかなか合う草もなく、単飾りとなってしまいました





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