3月下期の飾り

床の間飾り

主石は奈良井川産溜まり石
幅15×奥10×高3
水盤は春松灰釉楕円水盤
玉目平卓

軸は柳にジョウビタキの図

2点飾り

 朝晩の冷え込みはまだまだ寒いのですが、季節は確実に春に向かい、日中の日差しなどはかなり柔らかなものになってきました。待ち遠しかった春が、そこまで来ているという感じで、これからは、日増しに暖かくなり、本当の早春を実感できることでしょう
 ということで、今回の飾りは、春の訪れを実感できる事を意識して、飾りを行なってみました。春の訪れといえば、代表的なものは、やはり草花の芽吹きでしょうか。植物の芽吹きほど春を実感できるものはありません。そんなこともあり、今回の飾りは、『芽吹き』をテーマとして飾る事にしました
 芽吹きといえば、やはり盆栽や草に限りますが、棚場を見渡しても、飾りに使える物はほとんどありません。軸を探した所、この季節限定の軸がありましたので、今回は、この軸に合う石を主石にした2点飾りを行ないました

 主石は奈良井川の平溜まり石です。軸が細身の軸ですので、平溜まりを合わせる事にしてこの石を選びました。画題は『柳にジョウビタキ』ですので、この溜まり石を平原にある湖沼に見立てて、この湖沼の畔にある芽吹き始めた(実際は開花)柳に、シベリアに渡ろうとしているジョウビタキが止まり、羽を休めているような景色を創出して見ました
 主石は平溜まり石ですので、本来ならば、もう少し薄手の水盤に据えれば良かったのですが、ちょうど良い大きさのものがなかったもので、少し厚めなのですが、この水盤を使ってあります。これを平卓と合わせました。早春を現わす景色としては、まあまあかなと感じています

 今回の飾りのポイントは、特別注意するような事もありませんので、特にこれといってありません。このような平溜まり石の飾りを行なう場合、水盤の厚みに気を付けるというくらいでしょうか。私の飾りの場合は、ちょっと水盤が深すぎですので、ちょっと無理をしています



玄関飾り

主石は愛知川産島型石
幅10×奥5×高5
志那埜庵瑠璃釉楕円水盤
杉長方大撫で角地板 
2点飾り


 玄関飾りは、石と短冊の2点飾りです。主石は愛知川の島型石で、これを瑠璃の長方水盤に据え、杉の長方大撫で角地板に合わせてみました。短冊の持ち合わせが、ほとんど無いため、今回もあいかわらず同じ様な飾りになってしまいました(笑)

 場所(広さ)の制限があるため、短冊しか使うことができず、変った飾りをして、見ている皆さんに楽しんでもらい、少しでも参考になればとは思っているのですが、現状ではできないのが状況でして、たいへん心苦しく思っていますが、お許しください。そのため、しばらくの間は、単調な飾りが続くと思いますが、ご容赦下さい





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