1月上期の部

床の間飾り

主石は静岳山型石
幅13×奥7×高135

水盤は一弘瑠璃釉楕円水盤
幅35×奥23
紫檀平卓
軸は旭日の図


2点飾り


 あけまして おめでとうございます
 本年も よろしくお願いいたします

 慌ただしかった師走も、あっという間に過ぎてしまい、少しだけ新しい気持ちになる新年を迎えることになりました。こちらでは、大晦日に15cmほどの積雪があり、正月はマイナス7〜8度と冷え込み、久しぶりに寒い正月を迎えたような気がします。今回は、新年を迎えるにあたっての飾りですので、おのずと正月飾りになります

 今回の飾りは、正月をイメージしながらの水石飾りです。特に正月などの慶事を意識させるような石というのはありませんので、どのような石を主役に飾っても良いのですが、今回主役に選んだ石は、静岡の静岳石の山型石です。新年ということもあり、最初の飾りは山型で飾ろうという気持ちがあり、山型石を用いています。また、新年早々ということもあり、少しだけでも稟とした雰囲気を演出しようと思い、山型石の中でもちょっと丈のあるこの石を主役としました
 この石をちょっと深めの楕円水盤に据え、平卓に飾ってみました。本来ならば、中卓に飾りたいところなのですが、ちょうど良い大きさの中卓がないので、平卓を使っていますが、まあ、これでも充分だろうと思っています
 石自体は、日本の景色というより中国の山岳景色を彷彿とさせるような石で、個人的には、あまり好きな景色ではないのですが、まあ、飾ってもそれほど違和感の無い石だと思い使っています。それと逆勝手になっているということも、石の平凡さをカバーしていて面白いかなと感じています

 掛け軸は、正月らしいものをと言うことで、旭日を取り合わせてみました。玄関飾りには、鏡餅というズバリ正月を意識した飾りにしてありますので、あまり正月らしさがくどくならないように、この軸を選定しました
 添えについては、この場合、旭日の軸を取り合わせることにより、慶事であることが表現されてはいますが、この2点だけでは、若干寂しいこともあり、松の内までは、これに「獅子舞」の添えを加えて 正月らしさ を醸し出すことにしました

 今回の飾りのポイントは、正月飾りです。正月を連想させるものには、門松・鏡餅・注連縄・羽子板・毬・獅子舞・猿回し・結び柳・旭日・鶴・鶴亀・高砂などが思い起こされますが、実際に飾りに使えるものとしては、ある程度限られてきて、主役として使えるものは、鏡餅・羽子板・毬くらいでしょうか、添えの軸として使う場合でも鶴亀や高砂の軸などは、使えるには使えますが、とても垢抜けた飾りにはなりませんし、鶴でも一般的に多い双鶴の画題なども垢抜けていなく、あまり使い物にはなりません。添配であれば、門松・鏡餅・注連縄・羽子板・毬・獅子舞・鶴・亀などが使えるといった感じです。これらは、水石飾りだけではなく盆栽飾りでも、もちろん使うことができるものですので、正月飾りようにあらかじめ準備しておくと、使い勝手が良く重宝しますので、機会がありましたら入手しておくと良いと思います。ただし、添えの大きさとしてバランスのとれているものでなければならないのは言うまでもありません
 私は、これら正月飾りに使えるものを100円ショップなどで何種類か買ってきては、たくさんストックしておき、正月飾りなどに使っています



玄関飾り


 玄関飾りについては、正月らしさの演出の為に、単純に鏡餅飾りをしてみました

 鏡餅は、搗いた餅ですとどうしてもカビさせてしまい見苦しくなってしまうので、今年は、100円ショップで買ってきた鏡餅で簡単に済ませてしまいました(笑)。檀紙に人形を置き、その上に鏡餅を置くだけのシンプルなものにしました。添えも、シンプルに松と千両です

 大型の鏡餅については、三方の上に檀紙を敷き、人形・鏡餅を据え、その上に葉付きの蜜柑を置き、他に扇や海老などの飾り物と取り合わせて、中卓の上にこれらをしつらえ、和室にかざってあります





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