初回のアップが遅くなってしまったので、あっと今に2回目の飾りという事で、ちょっと忙しくなかなか思うように飾れませんが、今回はこの水石飾りです
軸は初秋らしい物をと思い色づき始めた美男葛を使いました。今回の飾りについては、最初に石を選んでから飾りを決めるのではなく、軸を最初に選んで、主役と添えを取り合わせる事にしました
今回の飾りは、初秋の山村風景を演出する事にし、背の低い山型石を飾る事にし、小豆釉大撫で角短冊水盤に据え、卓は班竹の中卓にしました。今回使用した軸は、書き込みが良く上品な絵ですので、それに伴い少しでも格調をつけようとこの卓を使用しました
添えについては、軸が植物ですので、今回は桁の高い橋を取り合わせ、山村の小川に架かる風情も一緒に現わして見る事にしました
今回の飾りは、総体的に難しくもひねってもなく普通の飾りなのですが、一番のポイントは添えにあると思います。添えと言っても橋の事ではなく、添えに使用している地板の事です。当初は、橋の形に合わすように少し細長めの波形地板の上に置いてみたのですが、主役の石が背の低い山型石でもあり、点景としての効果も考え丸の地板に代えこのような飾りとなりました
少しでも景を大きく見せる為、地板を使わないで直接畳の上に添配を置く事も考えたのですが、今回の添配はそのような飾りを行なうのには、ちょっと小さすぎたので、丸の地板を使う事にしました
また、美男葛については、季節的にはちょっと遅いかなというところが反省材料でもあります(前回に使っていれば、ちょうど良かったかもしれません) |