今回は最初の飾りという事でよほど気合いを入れて飾ろうかなとも思ったのですが、最初から飛ばしすぎると、後々続かないと困ると思い、たまたま車の中に積んであったこの石を主石で飾ることにしました
軸は初秋らしい物をとも思ったのですが、なかなかこの石にマッチした軸が見つからず、しかたがなくカモメの軸を飾っております。写真のとおり軸の勝手が逆になっていて、石も軸も右勝手となってしまい、正直言ってあまり良くありませんが、なんとか島の雰囲気だけはでているかなという気楽な飾りになってしまいました
水盤は陶翠の呂均釉を使い、涼しさを少しだけ演出してみました。添え物もこの景に合うような草も添配もないため、苦心の2点飾りとしました(笑)
肝心の飾りについてですが、石・水盤・卓との調和は別に問題はなく、しいて言えば、石を据えるのにもう少し右側を沈めるか、左側をもう少し上げて据えたいところですが、右側の底は下についてしまっているし、左側を上げようにも上がらないので(下に何かあてがえば大丈夫です)、まあ、こんなものかというところです
一番気になるのは、やはり石と軸の勝手が揃ってしまったことにあります。この揃ってしまった勝手を少しでも調和させるためには、左側に受けとなる添えを置ければよいのですが、この景色に合う添配や山野草を持ち合わせておらず、仕方がないまま2点飾りをしてしまいました
添え草の持ち合わせが少ないので、実際は船・鳥居・碇などを置いてみたのですが、やはり緑の物がないと殺伐とした景になってしまい、絵の勝手がそれほど強くないので、添配を置くのはやめて2点飾りにしてしまいました。本来なら、添えには細いハマボウの寄せ植えや松の実生寄せなどの海や海岸に関連する草物を置きたい場面です |