10月上旬の部

床の間飾り

主石は揖斐川島型石
幅28×奥17×高11
水盤は呂均釉楕円の陶翠
幅55×奥34
総玉杢平卓
軸はカモメの図 添え無しの2点飾り
 今回は最初の飾りという事でよほど気合いを入れて飾ろうかなとも思ったのですが、最初から飛ばしすぎると、後々続かないと困ると思い、たまたま車の中に積んであったこの石を主石で飾ることにしました
 軸は初秋らしい物をとも思ったのですが、なかなかこの石にマッチした軸が見つからず、しかたがなくカモメの軸を飾っております。写真のとおり軸の勝手が逆になっていて、石も軸も右勝手となってしまい、正直言ってあまり良くありませんが、なんとか島の雰囲気だけはでているかなという気楽な飾りになってしまいました
 水盤は陶翠の呂均釉を使い、涼しさを少しだけ演出してみました。添え物もこの景に合うような草も添配もないため、苦心の2点飾りとしました(笑)

 肝心の飾りについてですが、石・水盤・卓との調和は別に問題はなく、しいて言えば、石を据えるのにもう少し右側を沈めるか、左側をもう少し上げて据えたいところですが、右側の底は下についてしまっているし、左側を上げようにも上がらないので(下に何かあてがえば大丈夫です)、まあ、こんなものかというところです
 一番気になるのは、やはり石と軸の勝手が揃ってしまったことにあります。この揃ってしまった勝手を少しでも調和させるためには、左側に受けとなる添えを置ければよいのですが、この景色に合う添配や山野草を持ち合わせておらず、仕方がないまま2点飾りをしてしまいました
 添え草の持ち合わせが少ないので、実際は船・鳥居・碇などを置いてみたのですが、やはり緑の物がないと殺伐とした景になってしまい、絵の勝手がそれほど強くないので、添配を置くのはやめて2点飾りにしてしまいました。本来なら、添えには細いハマボウの寄せ植えや松の実生寄せなどの海や海岸に関連する草物を置きたい場面です



玄関飾り

主石は三陸海岸山型石
幅15×奥97×高8
軸は柿の実 添えは旅僧 3点飾り
 ここは狭い(幅90×高87)スペースですので、小品水石を中心に飾るつもりで、最初の飾りは山型石を鴻陽の織部釉長方水盤に据え、斑竹の中卓に飾ってみました。軸は柿の実を用い、添えには柿に合わせて旅の僧を置き、先日訪れた古都奈良の風情を思い描いてみました
 写真のとおり、かなり小さな色紙掛けを使い柿の色紙を使ったのですが、やはり、ちょっと色紙掛が大きめなのは、否めませんが、こればかりは我慢するしかなさそうです。機会があったら、もうちょっと小さめのこの場所専用の色紙掛けを作り直してみたいと考えています。短冊か小色紙を使えばちょうど良い大きさになると思ってはいるのですが、持っている短冊も少なく、小色紙もほとんど持ち合わせていないので、しばらくは見苦しい飾りが続くかもしれませんが、お許しください

 さて、肝心の飾りについてですが、秋の古都奈良という発想自体は悪くないと思っているのですが、色紙掛けの大きさと、全体の窮屈さが気になってしまうところです。この大きさのスペースで、これくらいボリュームのある中卓は、ちょと厳しいかもしれず、これくらいのスペースですと、もう少し小さめの平卓か地板の方が良さそうです
 次に気になるのは、やはり柿の色紙です。季節感の早取りをするので、柿の実が熟していることは良いのですが、葉が一枚もないのは、やはり12月に近い風景ですので、ちょっと早すぎなのは否めません





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