あまりに多忙な3月も終わり、なんとか4月になりました。とは言え、忙しさは続いてしまい更新が遅れてしまったことお詫びします
今月の飾りは水石飾りです。主石は奈良井川産の土破石で、年窯の長方水盤に据え、欅製の平卓に飾りました。添えは、飛燕の図を添えた2点飾りです
主石の奈良井川石は、ジャグレ石ではありますが、蒼黒ではなくやや灰色味を帯びた色調ですが、川擦れは良く効いていいる石です。この石を長方の水盤に据え、欅製の平卓と取り合わせました。軸は飛燕の図をあわせてあります。添えについては、置こうかどうか考えましたが、あまりに忙しくて管理ができそうにないので、2点飾りとしました(笑)
この石は硬質のジャグレ石ですが、色が薄いのが難点ではありますが、破面は決まっていて、山の流れやバランスは悪くありません。中膨れではありますが、山との見つけ部分がジャクレの変化を見せていて、ちょっとアクセントになっています。普通なら欠点になりそうな場所ではありますが、石全体の形状から見ると、それほど悪くないように思っています
軸については、前述したとおり飛燕の図で、ツバメは3月終わり頃にこちらに渡来して、4月になるとペアリングを開始して、今月末には産卵にまで至ります。僕の職場にも毎年何ペアか渡ってきては、何匹かの子供を育てて秋になると越冬地である東南アジアに帰って行きます。毎年渡ってくると、職場の建物で休む場所が決まっていまして、休息時間になると、良くツバメを見に行っては、いつかこのツバメに手が触れるくらいにならないかと、ツバメの声を真似しながら、少しずつ近寄っていくのです
昨年は、1ヶ月以上かけて80cmくらいにまで近寄れることはできたのですが、さすがに触ることはできませんでした(笑)。もちろん、触れるとは思っていませんが、時間を掛けて少しずつ心を許してくれる姿に接すると、なんともいえず愛おしくなってしまいます |