3月の部

床の間飾り

主石は三陸海岸産山型石
幅15cm×奥90cm×高10cm
水盤は英明天目釉反り縁長方水盤・紫檀製平卓
軸はジョウビタキの図


2点飾り



  3月になりますと、まだまだ寒い日もありますが、春の訪れを実感できる暖かい日が続いてきて、なんとも明るく良い気分になってきます。今年も相変わらずの暖冬でしたが、例年よりもかなり暖かい冬のようで、2月にもかかわらず25度という夏日になるなどという信じられない陽気があったり、暖冬傾向が一段と強まったように感じた冬でした。まだまだ肌寒い日は続くと思いますが、すっかり春めいてきて、季節は確実に移り変わっています

 今回の飾りは、さりげなく春らしさを実感できる水石飾りです。主石は三陸海岸産の山型石で、天目釉の反り縁水盤に据え、紫檀の平卓に飾りました。添えは、ジョウビタキの図を添えた2点飾りです

 主石の三陸海岸石は、海擦れの効いた真黒の山型石です。この石を反り縁の水盤に据え、紫檀の平卓と取り合わせました。軸はジョウビタキの図をあわせてあります。添えについては、置こうかどうか考えましたが、軸にネコヤナギがあるのと、あまり良い添え草がないので、2点飾りとしました

 この石は硬質の真黒ですので、変化の多い石は少ないなかでこれだけ変化があり形状が良いのは、なかなか貴重ではないかと思っていて、僕自身お気に入りの石です。まだまだ養石は足りず若い石ではありますが、いつかは展示会にでも出そうかなと思っているものです

 石・水盤・卓と品良く調和していると思っていますので、自宅で飾るのには勿体ないくらいですが、たまにはこのような飾りも良いでしょう

 軸については、前述したとおりジョウビタキで、この野鳥は秋になると日本に渡ってきて、春になると繁殖地であるシベリアへ帰るという冬鳥で、オレンジ色をした胸と背中に見える白い斑点が良く目立ち、おまけに市街地へ渡ってきますので、昔から紋付き鳥と呼ばれて親しまれてきた野鳥です。4月になるとシベリアへ向かって旅立っていきますので、今月が最後に見せる姿という事になります


玄関飾り

主草は姫水仙
幅21cm×奥10cm×高21cm
屋久杉地板
単飾り

 玄関飾りについては、草の単飾りです

 今月の玄関飾りは、姫水仙の単飾りです。姫水仙とは聞き慣れない名前ですが、ホームセンターなどで普通に売られていますので、恐らく近年開発された園芸種ではないかと思います

 姫が冠されているとおり、丈もあまり伸びず小さく締まって作れますので、花が少ないこの時期に重宝しそうに思っています。小鉢で作って添え草として利用するのにも良さそうですし、この鉢のように、大きめの鉢で作って、狭いスペースで主役として利用するのも面白そうです

 大鉢で作って床の間に飾るのには、ちょっと丈が足りませんので、狭い玄関に飾るのには打ってつけといった感じで、花色が黄色というのも春らしくて気に入っています。花後には、一部を庭に降ろして増やそうかと思っているくらい気に入りました(笑)







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