2月の部

床の間飾り

主石:四万十川産土破石
幅16cm×高3cm×奥9cm
和伊羅保釉撫で角長方水盤・紫檀平卓
軸は蕗の薹の図


添えは銅製井戸枠


3点飾り



  つい先日正月になったばかりと思っていたら、早くも2月に突入してしまいました。節分が終わるとすぐに立春を迎え、暦の上では春になりますが、まだもうしばらくは寒い日が続きそうです。今月末くらいからは、暖かさを感じることができ、春めいてくると思いますが、そこまでもう少しの辛抱です

 今月の飾りは、四万十川産の土破型石を主役にした飾りです。この石を伊羅保釉の長方水盤に据え、紫檀製の平卓と合わせてみました。軸は蕗の薹の図で、添えには銅製の井戸枠を添えた3点飾りです

 この石は、水石屋さんから購入した石で、黒ではなくやや茶黒が掛かった石で、この石を長方水盤と平卓とで取り合わせてみました。軸は少しでも暖かさを感じさせるようにと蕗の薹の図です。この2点飾りでも良さそうですが、主飾りがやや小さめなので、何か添えを置こうと思って、この井戸枠を添えてみました

 主石が土破ですので、茅舎を添えようかなとも思ったのですが、少し変わった物でもと思いこの井戸枠にしてみました。土破は平地の風景なので茅舎の方が景色が広がって良さそうにも思えるのですが、井戸枠であっても庭にある井戸枠の周囲に蕗の薹が出始めた感じになり、点景となってはしまいますが、これはこれで全体の雰囲気は壊していず、

 この石は山頂部が中央寄りになっていて、左右稜線の流れからすると右勝手の石になるのですが、素直に流れてもらいたい左裾にちょっとした控えがあるので、右から左への流れはあまり強くありません。そのため、水盤への据え位置についても、やや中央寄りに据えてあります。卓についてはやや広めではありますが許容範囲内です


玄関飾り

主石:釜無川産山型石
幅8cm×高7cm×奥6cm
和瑠璃釉楕円水盤・紫檀平卓
2点飾り

 玄関飾りは、水石の単飾りです

 主飾りは釜無川産の山型石で、この石を瑠璃釉の楕円水盤に据え、唐木の平卓と取り合わせてみました

 この石は、釜無川産の滝石になる石ですが、石灰分はほとんど含んでいず、おまけに独特の灰色がかかった部分が多く、時代もほとんど付いていないのですが、山の景状が面白いので飾ってみました

 左右に流れる稜線の動きについてはやや不満ではありますが、全体的に見ると変化もあり、家で楽しむのには良いくらいで、左裾にあるちょっとした控え部分が良く効いています

 据えている時は、この水盤でちょうど良いくらいかなと思っていたのですが、こうして写真で見ると、水盤が少し深くてやや重い感じを受けてしまいます。もう少し浅い水盤でもあればと思ってしまいますが、それほどの石ではないので・・・・・







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