12月の部

床の間飾り

員弁川産島型石
幅cm×高cm×奥cm
和黄伊羅保釉長方水盤・紫檀平卓
軸は散り紅葉の図


2点飾り


 時間が経過するのは早いもので、今年ももう12月になってしまいました。つい少し前には夏だったような気がするのですが、もう雪の季節になってしまうとは、1年なんてあっという間に過ぎ去ってしまうのかと思うと、なんとなく寂しくもあります

 残された時間はだんだん無くなっていくのに、思っていることの何分の一しかできていない・・・と、毎年この時期になると悔やんでいるのですが、今年も同じ結果になってしまいました(笑)

 今月の飾りは、員弁川産の島型石を主役にした飾りです。この石を黄伊羅保釉の撫で角水盤に据え、紫檀の平卓と合わせてみました。軸は散り紅葉の図を添えた2点飾りです

 この石は、員弁川産の島型石で、緑黒でねっとりとした感じの石質です。拾ってから10数年経過しましたので、そこそこ味が出てきましたので今回飾ってみました

 この石を撫で角水盤と薄平卓とで取り合わせてみました。軸は散り紅葉の図です。散り紅葉ではちょっと遅めかもしれませんが、まあギリギリセーフと言ったところでしょうか。添えも考えてみたのですが、なかなか良い物もありませんし、この島型に合う添え草や添配などほとんど見つからず2点飾りとしました

 この石は島型ですから、水盤についてはやや広めに飾った方が良いので、この水盤に据えてあります。また、卓についてはできるだけ低めにしようと薄平卓を合わせてみましたが、ちょっと卓が狭い感じです。もちろん、許容範囲内ではありますが、ちょっと窮屈になってしまいました。いつもは、広すぎない範囲で広め広めに飾るようにしているのですが、今回は、珍しく狭めでの飾りです


玄関飾り

主石:三陸海岸産山型石
幅10cm×高6cm×奥8cm
蕎麦釉楕円水盤・唐木玉杢平卓
単飾り


 玄関飾りは、水石の単飾りです

 この石は、三陸海岸産山型石で、この石を蕎麦釉の楕円水盤に据え、唐木の平卓と取り合わせてみました

 この石は、写真でもわかるとおり擦れの良い石で、これといった芸があるわけではありませんが、景状の良さと質・擦れの良さで見る石となっています。さすがに、これだけ小さい石ですと、これに合う添えなどはほぼ皆無で、小さめだとは思うのですが、単飾りにしてみました

 もっとも、この小ささでは添えを置くどころではなく、どちらかというと小品盆栽の添えになるくらいの大きさしかありませんので、ちょっと無理があったかもしれません

 ここのところミニの水石が面白いのではないかと思い始めたので、試しに飾ってみました。ミニ水石を飾るのに苦労するのが水盤で、石に合う広さ・深さの水盤を探すのが一苦労です。元々ミニ水石を水盤で飾る習慣などほとんどありませんでしたので、数は少ないしたまに見かけても作家物のため価格が高かったりして、気に入ったものを見つけるのが至難の業です(笑)

 今回のこの石も、もうちょっと深い水盤に据えたいのですが、ピッタリの物など簡単にあるはずがなく、ちょっと気に入らないのですが、この飾りになってしまいました。また、ちょっと左から押しすぎている感じに見え、もう少し左に傾けたいのですが、底の加減でこの据え位置になっています

 本来ならば台座石として盆栽の添えとして使うのが最良なので、ちょっと無理をしてしまったかもしれません(笑)








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