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 水石の美を表現するのには、欠かせないのが道具類です。前述したとおり、ただの石だけでは、その美や芸術性を表現することは残念ながらできません。絵画や書道、華道などにも共通して言えることなのですが、作品そのままだけでは、鑑賞に堪えうるものではありません。華道で言えば、美しい花をよりいっそう美しく見せる(演出する)ために、砂張りや水盤に活けたり、地板や卓の上にしつらえたりします
 書道や絵画もまったく同じですね。いくら素晴らしい書や絵画を描いても、そのままでは見られたものではありません。やはり、掛け軸にしたり、軸装をして飾らないとそのものの持つ美を表現することなどできません

 これは、水石とて同じ事で、季節や石の形状等に応じて、道具を使いこなし、石の持つ美をよりいっそう引き立ててやることが必要になります。そのために、さまざまな道具を使いこなして、自分の考えている美を表現するのです。それには、道具に関するさまざまな知識も必要となってくるのは言うまでもなく、諸道具を取り合わせるセンスも必要となってきます。草体の石には草体の水盤を用い、草体の卓に飾り、草体の石の美を、石のみならず、道具を使いこなしながら、よりいっそう引き立たせることが必要になります。次の段階では、添え物を取り合わせたり、掛け軸を取り合わせたりと、諸道具を使いこなし、一個の石から多種多様な美を生み出すことができます。そのために、諸道具について勉強したり、使いこなすことが、美を演出する大きなポイントであると確信しています

 また、自分の考えたように道具を使いこなし、自分なりの美を表現していくことが、水石の一番面白いところでもあります


 水石飾りに使用する道具類は、次のようなものがあります。ここでは、それぞれの道具について、良し悪しの見分け方や、使い方などを説明していきたいと考えています
水盤(銅盤)

卓(花台)

地板類

掛け軸

添え草

添 配


台 座





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